昨年末にアルバムリリースに先駆けて行われた視聴会・・・というか”視聴ライブ”に行って、この最新アルバムの楽曲を数曲聴いたのだけれど、これが去年行ったライブの中で、いやむしろこの何年間か行ったライブの中で群を抜いて印象に残る素晴らしいライブだなと、心地よい余韻を感じながら家路に着いたことを思い出した。
できれば全曲ライブで聴きたかったなーって強く思ったけど、今となってはあの場で半分だけしか聴けなかった事が反対に初めて聴いた時のワクワク感を損なわずに済んだのかなと、今なら思える。
スガシカオのアルバムを聴いて久々に電流が走った。言葉も曲もサウンドも演奏も全て緊張感に溢れている。アルバム全体を支配している空気は、ぼんやりした何かではなく非常にビビッドなリアルな感情や風景だ。時に痛いほどビリビリしたり、かと思えば暖かさに包まれたり・・・とにかく聴く者の心に入りこんでくる。
どの曲も粒揃いで素晴らしいけれど、全キャリアを通しても一番の座を争うのでは無いかと思ったのが「真夜中の虹」。普通のミュージシャンならこんなセンシティブな詞にこんな曲やアレンジになったりしないだろう・・・と。これがスガシカオだなと改めて感じさせられた楽曲だ。詞を読むだけでも十分に心揺さぶられるけれど、やはりココは曲とのマッチングを是非堪能したいところだ。
初回限定盤についてくる『THE BEST』も聴き逃せない。インディーズ活動の中で作り上げられた楽曲たちが纏められているベストアルバムだけれど、ある意味このアルバムへ至るまでの道程を辿ることのできる音源なので、もし購入をするならこのベストアルバム付のパッケージを強くおすすめしたい!
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